BGP Parameter の変更
本ページでは、OCX ポータルを利用した BGP Parameter の変更手順についてご説明します。
準備
BGP Parameter を変更する前に以下をご確認ください。
- 自身の User Role が
admin
oruser
権限のいずれかであること - 設定した Interface のステータスが
activated
となっていること
BGP Parameter 変更手順
-
OCX ポータルにログインします。
-
左側のナビゲーションバーより、[OCX-Router(v1)] をクリックします。
-
OCX-Router(v1) ページから、OCX-Router(v1)リソース内、該当の Interface をクリックします。
-
画面下部に詳細画面が表示されますので、[BGP Parameters] タブに切り替えをします。
-
BGP Parameter リストが表示されたら、変更したい BGP Parameter の右側 操作 列の
Updateアイコン
をクリックします。 -
設定変更のステップへ切り替わります。下記の項目が変更可能です。変更したい項目の入力完了後、[変更] をクリックします。
- AS Path Prepend
- リモート ASN の接続経路上につける AS パス属性となります。0 ~ 8 の数値で入力します。(例:2)
- Local Preference
- 接続先(Peer)に対する Local Preference 設定変更ができます。
注意: iBGP Peer に対しては設定が適用されません。
以下が変更できる値です。
50
100 (Secondary側ルータデフォルト値)
150
200 (Primary側ルータデフォルト値)
250
300
350
400
450
500
550
600
650
700
750
800
850
900
950
1000 - 接続先(Peer)に対する Local Preference 設定変更ができます。
- Connected と Static Routes の経路再配布
- 設定する Peer に対して、当該ルータに設定した全ての Static Route と Connected 経路(Interface に設定したアドレスの経路)を BGP で経路再配布することができます。
静的ルーティングと BGP による動的ルーティングの混在環境で正しくルーティングする際に必要なオプションですので、必要に応じて ON を選択してください。
後から追加・削除した Static Route や Connected 経路も自動で適用されます。
- 設定する Peer に対して、当該ルータに設定した全ての Static Route と Connected 経路(Interface に設定したアドレスの経路)を BGP で経路再配布することができます。
静的ルーティングと BGP による動的ルーティングの混在環境で正しくルーティングする際に必要なオプションですので、必要に応じて ON を選択してください。
- RFC1918 対象経路を集約
- RFC1918 対象経路を一括で集約して経路広報することができます。
ON にすることで、下記集約経路に含まれる経路(サブネットマスクがより長い経路)がルーティングテーブルに載ると、集約用の経路が広報され、細かい経路を Peer に広報しない動作になります。
Cloud Connection におけるメガクラウド側ルートテーブルにて受信経路数に制限がある場合など、必要に応じてご活用下さい。
集約対象となる経路は以下の通りです。
集約の例は以下の通りです。10.0.0.0/8 longer
172.16.0.0/12 longer
192.168.0.0/16 longer- 10.0.0.0/8が Peer に広報されるとき
- 基準: 10.0.0.0/8 に含まれ、サブネットマスクの長さが 8bit を超える経路がルーティングテーブルで検知されたとき
- 動作: 基準に該当する経路をフィルタし、10.0.0.0/8 を Peer に広報します
- 基準該当例: 10.0.0.0/9, 10.10.10.0/24, 10.0.0.0/32
- 基準非該当例: 10.0.0.0/8, 10.0.0.0/7
- 172.16.0.0/12 が Peer に広報されるとき
- 基準: 172.16.0.0/12 に含まれ、サブネットマスクの長さが 12bit を超える経路がルーティングテーブルで検知されたとき
- 動作: 基準に該当する経路をフィルタし、172.16.0.0/12 を Peer に広報します
- 基準該当例: 172.16.0.0/13, 172.31.0.0/24, 172.20.1.1/32
- 基準非該当例: 172.16.0.0/12, 172.0.0.0/11
- 192.168.0.0/16 が Peer に広報されるとき
- 基準: 192.168.0.0/16 に含まれ、サブネットマスクの長さが 16bit を超える経路がルーティングテーブルで検知されたとき
- 動作: 基準に該当する経路をフィルタし、192.168.0.0/16 を Peer に広報します
- 基準該当例: 192.168.0.0/17, 192.168.0.0/24, 192.168.255.254/32
- 基準非該当例: 192.168.0.0/16, 192.168.0.0/17
- RFC1918 対象経路を一括で集約して経路広報することができます。
ON にすることで、下記集約経路に含まれる経路(サブネットマスクがより長い経路)がルーティングテーブルに載ると、集約用の経路が広報され、細かい経路を Peer に広報しない動作になります。
Cloud Connection におけるメガクラウド側ルートテーブルにて受信経路数に制限がある場合など、必要に応じてご活用下さい。
- デフォルトルートを経路広報する
- デフォルトルート(0.0.0.0/0)の Static Route を設定することなく BGP で経路広報することができます。必要に応じて ON を選択してください。
本機能は、設定の対象となるルータが Connected 以外の経路※を保持している場合にのみ動作します。
※Static または BGP による経路
- デフォルトルート(0.0.0.0/0)の Static Route を設定することなく BGP で経路広報することができます。必要に応じて ON を選択してください。
- グローバル経路フィルタ
- RFC1918 対象経路
以外
を一括でフィルタリングすることで、グローバル IP アドレスを対象の Peer に広報しない機能です。 この機能により、フィルタされない経路は以下の通りです。
上記以外の経路は、広報され なくなります。10.0.0.0/8 orlonger
172.16.0.0/12 orlonger
192.168.0.0/16 orlonger- BGP Parameters の機能を複数組み合わせることが可能です。
例えば、
RFC1918対象経路の集約機能
を同時に ON にした場合は、集約経路のみが広報されます。
また、デフォルトルートを経路広報する
機能を併用した場合は本機能でフィルタされず、正しくデフォルトルートが広報されます。
- RFC1918 対象経路
- AS Path Prepend
-
変更確認のポップアップが表示されますので、内容に問題がなければ、[変更] をクリックします。
-
画面下部に BGP Parameter のリストが表示されます。変更後の内容に反映されていることをご確認ください。
以上で、BGP Parameter の変更が完了となります。
補足
- BGP Parameter の変更では、AS Path Prepend のみ変更可能です。それ以外のパラメータを変更したい場合は、一度 BGP Parameter を削除し、再度作成してください。